第29話 「南山手・芸能人シリーズ② ―タモリが家にやって来た 後編―」

更新日:2024/05/03

 皆さん待ちに待った連休です。嬉しさ余って更新もフライングです。タモリさんの話、後編は制作の裏話です。際どい話もあるのでNHK関係者の方は閲覧をご遠慮ください。

 

 まずは解説者の裏話です。当日の解説は長崎大学の姫野教授でしたが、実は選考段階でひと悶着あったらしいです。ではここで問題です。姫野教授の前に候補にあがっていたのは誰でしょう?ヒントはこの小部屋にも再々登場し、南山手にも職場がある外国人です。

 正解はブライアン・バークガフニさんでした。総合科学大学の教授(放映当時)でグラバー園名誉園長、専門は居留地時代の山手地区、趣味は色絵葉書(明治中期に流行った古写真に彩色した絵葉書)収集と非の打ち所がない逸材です。ところがブライアンの返事は”NO”、人物も番組も申し分がない話なのに何故断ったのでしょう。後日、ブライアンと話す機会があり直接聞いてみました。実はブライアン、若い頃にNHKの大河ドラマに出演したそうです。(「信長」1991年放送 主演 緒方直人、宣教師アレッサンドロ・ヴァリニャーノ役)その際にNHKとトラブルがあったらしく、オファーは断ったとの事でした。

 

 続いては主人公のタモリさんです。実はタモリさん、テレビで見るのとは違って意外と小柄です。家内と同じくらいだったので160cm位でしょうか。トレードマークのサングラスはカメラが回っていない時も常にかけています。性格はとても穏やか、若い頃やっていたラジオの深夜番組で4カ国語麻雀を聴いていた話をしたら苦笑されていました。一方、前編でも書いたとおり博学です。一つの煙突で1階2階4部屋を暖炉で暖める仕組みを、姫野教授の解説の前に言い当てていました。また、「ブラタモリ」でお分かりのとおり、有名な観光名所よりもマイナーな場所に興味を持たれます。実は到着時間が予定よりかなり遅れたのですが、途中の坂道や三角溝に寄り道していたらしいです。ちなみに南山手の看板である大浦天主堂とグラバー園は素通りだったとのこと。涙

 

 芸能人はカメラが回っている時といない時では裏表があると言われることがあります。家に来た芸能人の方々も様々でした。しかし、タモリさんは別格でした。カメラが回っていない時もいつもどおりの話し方で、私や当時新人だった桑子アナウンサーはもちろん、スタッフの皆さんにも丁寧に接していました。タモリさんの人気と番組が長寿化する理由がわかる気がします。

 

 この逸話、自慢話みたいになるので公にするのはずっと控えていました。ところが、「ブラタモリ突然終了」のニュースを見て筆を執ったところです。あれから10年、坂道や段差をテーマに諸国漫遊を続けたタモリさんの益々のご健勝をお祈りしています。

 さて、次回の芸能人は美人女優です。乞うご期待。(つづく)

 

        自宅にて(撮影は桑子アナ)

 

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