第7話「ロシア・シリーズ ー謎のロシア領土ー」 

更新日:2022/07/02

 先日、長崎新聞にこの小部屋が取り上げられました。私の胡散臭い話を格調高い記事に仕立て上げてくれた記者の橋本さんに感謝いたします。おかげさまで読者数が飛躍的に伸び(推定131.4万人 ←それは長崎県の人口だーと突っ込んではいけません)サーバーが焼け落ちるのではないかと危惧しています。

 さて、今回からは大ネタ「ロシア・シリーズ」です。謎の核心に迫る逸話から、他言無用の秘話まで各種取り揃えています。期待膨らむ第一弾「謎のロシア領土」からスタートです。

 

 連日、ロシアのウクライナ進攻が報道されていますが、ロシアの魔の手は南山手にも及んでいます。何と町内に「ロシア領土」があるのです。場所は海洋気象台とマリア園の間の一画。通り沿いには「ここはロシアの土地につき使用・立ち入りを禁ずる ロシア大使」との厳めしい警告板が掲げてあります。この恐ろしいロシア領土、入ることはできないと思いきや、昔からごく普通に日本人が家を建てて暮らしています。まさに謎の一画です。

 実は海洋気象台の土地には、居留地時代にロシア領事館が建っていました。日露戦争後、ロシア人は引き上げ領事館も焼失しましたが、ロシア政府が近隣の土地を密かに登記していたのでした。そんな事とはつゆ知らず、どさくさに紛れて日本人が住み着いたのがこの一画だったのです。

 土地の権利については、親日派のゴルバチョフ大統領時代にソビエトと和解が成立したのですが、エリツィン―プーチンのロシアに戻ったとたん白紙撤回となり、謎の一画は再び係争地となってしまったのでした。長崎市の担当者も頭を抱えるこの領土問題、晴れて日本の土地となるのはいつの日なのでしょうか。

 

 遂に国家間のタブーに触れてしまいました。KGBに葬り去られるかもしれません。更新が途絶えたら冥福をお祈りください。

 

「海洋気象台の横にある警告板」

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