長崎市南山手地区町並み保存センタートップページ
更新日:2025/07/05
足早に梅雨が去り暑い日が続きますが、皆様お元気でしょうか。
さて、何だかよくわからないタイトルですが、今回は田川憲シリーズを1回お休みして大物俳優の人探しの話です。
先日、共同通信を名乗る方から連絡がありました。新手の架空料金請求詐欺かと構えていたら、やって来たのは正真正銘記者の中西慧さんでした。訪問の理由は何と、あの時代劇俳優・杉良太郎がらみの話でした。
4月のニュースで見た方も多いと思いますが、杉良太郎がプライベートで長崎にやって来ました。理由は昔、飲食店で出会った女性を探しているとの事。てっきり艶っぽい話だと思っていたら、とても深い話でした。店の女性に何気なく結婚してるの?と聞いた杉良太郎は、原爆のケロイドを見せられ、これが原因で結婚できないとの返事に、固まってしまったそうです。55年間この事が頭から離れず、会って非礼を詫びたいと訪ねてきたのでした。(さすが大物俳優、プライベートも義理堅いです。)
ところが、人探しは難航しました。何せ半世紀以上前の話です。人も街並みも変わり、本人の記憶も朧気、しかも手掛かりは「大浦天主堂付近」「急な階段の途中の店」の二つだけ、雲をつかむような話です。この窮状を見るに見かねて一肌脱いだのが共同通信でした。中西さんは少ない手掛かりをもとに聞き取りを重ね、当時から地元に住んでいる私にたどり着いた訳です。
しかし、当時私は10歳の小学生です。当然、夜の飲食店とは縁遠かったのですが、追加の手掛かりが出ました。「店は看板を出していない民家」「階段は登り」これらを総合して、店は大浦天主堂から石橋に下る途中、川上町の山側ではないかと言う推論となりました。
些細なことでもいいので、何か知ってる方はご連絡ください。
■共同通信 長崎支局:095-844-6111 nakanishi.satoshi@kyodonews.jp
ちなみにどうでもいい話ですが、杉良太郎の出世作「大江戸捜査網」のオープニングナレーション「死して屍拾うものなし」はインパクトがありました。若い皆さんはネットで検索してみてください。
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