長崎市南山手地区町並み保存センタートップページ
更新日:2025/03/01
いつしか3月、季節は春となりましたがまだまだ寒い日が続きます。さて、今回は36話で紹介した「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」が再登場、しかも豪華宿泊リポートです。期待しながら読み進めてください。
我が家と隣接するホテルインディゴ(マリア園)、正門から入っても200メートル、裏門からだとわずか15メートルです。まずこの至近距離で泊りに行くもの好きはいません。ところが、ホテルの内覧会で特別優待券をもらってしまったのです。オープン特価の宿泊代金20,000円が何と半額、優待は素泊まりだけなので、朝夕食は別途料金となりますが、それを加算しても天下のホテルインディゴがお一人様30,000円を切ります。と言うことで歩いて泊りに行くこととなりました。
1月某日、大浦信愛幼稚園の園児として通っていたマリア園に約60年ぶりに正門から入りました。煉瓦造りの洒落た外観は当時の佇まいを残しつつ、銅板のマンサード屋根と雨樋がリニューアルの輝きを放っていました。
入口の扉を開けると、気品あるエントランスロビーが広がっていました。内部の柱など構造は当時と同じですが、装飾や調度品は贅を尽くしながらもシックにまとまっていました。チェックインを済ませ部屋に案内されたのですが、おかしい、どうもおかしい、かなりおかしい。優待券の部屋は新館のスタンダードルームのはずなのに、どう見ても本館のスイートルーム。何かの間違いではと思ったら、な、何と支配人の丹羽さんが歩いて15メートルのホテルに泊まりに来たもの好きを粋に感じてサービスしてくれたのでした。(平日に泊まったので、空室があってアップグレードしてくれたとのこと、有難や有難や。)
さて、次はお目当てのディナーです。オープン前から気になっていたフルコース、料理長の寺山巧さんが地産の食材と長崎の食文化を取り入れた珠玉の料理が続きました。特に驚いたのは、「しめ」に出てきた鯖のおにぎりの出汁茶漬けです。長崎の料亭文化を踏まえた一品でした。寺山さんは、恰幅がよく短髪です。てっきり和食と思っていたら、何とフレンチ、魚料理のメインで出てきたホワイトブイヤベースは納得の絶品でした。満足満腹のあと、恐怖のお会計に向かったら、これもおかしい、どうもおかしい、かなりおかしい。ランチのカレーが4,000円、ステーキプレートが17,000円、世間一般では高額ですが、インディゴ価格としては適切です。ところが、ディナーのフルコースが14,800円、明らかに安すぎます。法外なサービス料が加算されるのではと、丹羽支配人に恐る恐る聞いてみたら税サービス料込みとの事。ただし、オープン特価だそうですので、早めに食べに行かれることをお勧めします。(ランチ、ディナーともに食事だけの利用もできます。)
ホテル内には来客用の面会スペースや無料のジムもあり、施設面も申し分ありません。しかし、それ以上にホテルスタッフの皆さんのおもてなしが素晴らしかったです。ホテル業界で最高と言われるインディゴブランド、創り出しているのは人だと感じたところでした。
<めでたい続報>
33話で登場した小学生の萌々香さん、「長崎学コンクール」で長崎歴史文化博物館長賞を受賞し、鈴木市長からも褒められたそうです。
お二人の益々のご活躍を祈念しています。
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